接触皮膚炎(かぶれ)
接触皮膚炎(かぶれ)
カーリー、ピアスをすると耳がかゆくなったり、赤くなったりするんだけど……これって金属アレルギーかな?
その可能性はありますね。
アクセサリーだけではなく、化粧品やヘアカラー、ゴム、外用薬など、毎日の生活の中には「かぶれ」の原因になるものがたくさんありますよね
でも、何が原因なのか自分では全然わからないの
そんなときに原因を探す検査のひとつが「パッチテスト」。
かりん皮膚科では、一般的なかぶれの原因を調べる「パッチテストパネルS」と、金属を詳しく調べる「金属パッチテスト」を行っています。

接触皮膚炎はいわゆる「かぶれ」です。
皮膚に触れたものが原因となって、赤み、かゆみ、ブツブツ、水ぶくれなどの湿疹が起こります。
接触皮膚炎には、大きく分けて
があります。
アレルギー性接触皮膚炎では、一度アレルギーが成立すると、ごく少量の原因物質に触れただけでも湿疹を繰り返すことがあります。
顔やまぶた、耳、首、手など同じ場所の湿疹を繰り返している場合や、治療をしてもなかなか良くならない場合には、普段使用しているものが原因になっていることがあります。
このような場合には、パッチテストが原因を探す手がかりになることがあります。

パッチテストパネルS(佐藤製薬)は、日本人で接触皮膚炎の原因となることが多い代表的なアレルゲン22種類をまとめて調べる検査です。
など、日常生活の中で触れる機会の多い物質が含まれています。
「何にかぶれているのかわからない」
「化粧品なのか、金属なのか、日用品なのかわからない」
という場合の原因検索に適した検査です。
| 本剤に含まれるアレルゲン | 種類 | 暴露源 | ジャパニーズスタンダード アレルゲン※1 |
|---|---|---|---|
| 1. 硫酸ニッケル | 金属 | ニッケル合金、ニッケルメッキ、歯科用合金、染料、時計、塗料、チャック、コインなど | Nickel sulfate |
| 2. ラノリンアルコール | 油脂 | つや出し、化粧品、外用剤、日焼け止め、石鹸など | Lanolin alcohols(wool alcohols) |
| 3. フラジオマイシン硫酸塩 | 抗生物質 | 外用剤 | Fradiomycin sulfate(Neomycin sulfate) |
| 4. 重クロム酸カリウム | 金属 | セメント、なめし剤、クロムメッキ、歯科用合金、革製品(靴、ブーツ、グローブ)、染料など | Potassium dichromate |
| 5. カインミックス (アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、テトラカイン塩酸塩) |
局所麻酔剤 | 外用剤 | Caine mix |
| 6. 香料ミックス (α-アミルシンナムアルデヒド、イソオイゲノール、ケイ皮アルデヒド、オイゲノール、ケイ皮アルコール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール、オークモス) |
香料 | 食品、キャンドル、香水、トイレットペーパー、化粧品、外用剤、石鹸など | Fragrance mix |
| 7. ロジン(精製松脂) | 樹脂 | インク、ニス、塗料、染料、ワックス、化粧品、接着剤など | Rosin(Colophony) |
| 8. パラベンミックス (パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル) |
防腐剤 | 食品、石鹸、化粧品、外用剤など | Paraben mix |
| 10. ペルーバルサム | 樹脂 | 香料、外用剤、ソフトドリンク、化粧品、接着剤、日焼け止めなど | Balsam of Peru |
| 11. 金チオ硫酸ナトリウム | 金属 | 貴金属、電子部品、歯科用金属など | Gold sodium thiosulfate |
| 12. 塩化コバルト | 金属 | セメント、インク、絵具、鍵、ファスナー、エナメルなど | Cobalt chloride |
| 13. p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂 | 樹脂 | ゴム・革製品(靴、ハンドバック、時計のベルト、帽子、ベルトなど)、接着剤など | p-tert-Buthylphenol formaldehyde resin |
| 14. エポキシ樹脂 | 樹脂 | 接着剤、コーティング剤など | Epoxy resin |
| 15. カルバミックス (ジフェニルグアニジン、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛) |
ゴム硬化剤 | ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、イヤホン、医療用手袋など) | Dithiocarbamate mix |
| 16. 黒色ゴムミックス (N-イソプロピル-N’-フェニルパラフェニレンジアミン、N-シクロヘキシル-N’-フェニルパラフェニレンジアミン、N,N’-ジフェニルパラフェニレンジアミン) |
ゴム老化防止剤 | 黒色のゴム製品(タイヤ、ベルト、マスク、ホース、手袋、ゴーグルなど) | PPD black rubber mix |
| 17. イソチアゾリノンミックス (5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン) |
防腐剤 | 外国製化粧品、洗い流すタイプのシャンプー・リンス、工業用防腐剤など | Kathon CG |
| 19. メルカプトベンゾチアゾール | ゴム硬化剤 | ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、マット、ウェットスーツ、医療用手袋など) | Mercapto mix |
| 20. パラフェニレンジアミン | 染料 | 毛染め・織物・毛皮などの染料、インク、ヘナタトゥなど | p-Phenylenediamine |
| 21. ホルムアルデヒド (N-ヒドロキシメチルスクシンイミド※2) |
防腐剤 | 衣類の仕上げ剤、接着剤、防腐剤、塗料など | Formaldehyde |
| 22. メルカプトミックス (モルホリニルメルカプトベンゾチアゾール、N-シクロヘキシルベンゾチアジルスルフェンアミド、ジベンゾチアジルジスルフィド) |
ゴム硬化剤 | ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、マット、ヘッドフォン、コード、ホース、消しゴムなど) | Mercapto mix |
| 23. チメロサール | 水銀化合物 | ワクチン、点眼液、ソフトコンタクトレンズの洗浄剤など | Thimerosal |
| 24. チウラムミックス (テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジスルフィラム、ジペンタメチレンチウラムジスルフィド) |
ゴム硬化剤 | ゴム製品(ブーツ、靴、接着剤、プラグ、ゴーグル、マット、ヘッドフォン、ホースなど) | Thiuram mix |
当院では鳥居製薬の金属アレルギーシリーズのパッチテストを取り扱っています。
金属パッチテストでは、金属アレルギーの原因となりうる複数の金属について調べます。
アクセサリー・歯科材料・時計などで使用される金属16種(ニッケル、アルミニウム、コバルト、スズ、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、クロム、白金、金、銀、銅、亜鉛、鉄、水銀)を検査することができます。
パッチテストは採血検査ではありません。
原因として疑われる物質を少量ずつ背中の皮膚に貼り、一定時間後に皮膚に赤みや盛り上がりなどが出るかを観察します。
アレルギー性接触皮膚炎は「遅延型アレルギー」と呼ばれ、すぐには反応が出ないことがあります。
そのため、1回だけではなく、日にちをあけて複数回皮膚を確認することが大切です。

診察・検査のご相談
まず診察を行い、現在の湿疹の状態、症状が出る場所、使用している化粧品や外用薬、アクセサリー、職業などについて確認します。
症状に応じて、
のどちらを行うか、または必要に応じて検査内容をご相談します。
検査には決められた日に複数回の来院が必要ですので、あらかじめ検査日程を決めます。
検査当日:背中に貼付します
背中の正常な皮膚に、検査用のパッチを貼ります。
貼ったあとは、そのまま約48時間過ごしていただきます。
この間は検査部位を濡らすことができません。
入浴や背中を濡らすシャワー、激しい運動、大量に汗をかく活動はお控えください。
2日後:パッチを外して1回目の判定
貼付から約48時間後にご来院いただき、パッチを取り外します。
テープを外した直後は、テープそのものの刺激で赤くなっていることがあります。そのため少し時間をおいてから、皮膚の反応を確認します。
赤み、腫れ、皮膚の盛り上がり、小さな水疱などがないかを確認します。
3~4日後:2回目の判定
貼付から3~4日後に再度皮膚を確認します。
2日後にはほとんど反応がなくても、その後になって赤みや湿疹がはっきりしてくることがあります。
必要に応じて1週間前後:最終判定
金属や一部の物質では、さらに遅れて反応が出てくることがあります。
そのため、検査結果や疑われるアレルゲンによっては、貼付から1週間前後でもう一度皮膚を確認し、最終判定を行います。
休診日との関係から、検査は決められた曜日で行います。
月曜日:検査・貼付
水曜日:パッチを外して判定
木曜日:再判定
翌週月曜日:必要に応じて最終判定
水曜日:検査・貼付
金曜日:パッチを外して判定
土曜日:再判定
翌週水曜日:必要に応じて最終判定
※祝日や診療日の変更などにより検査できない週があります。
※検査日程については診察時にご相談ください。
正しい判定を行うため、貼付中は次の点にご注意ください。
強いかゆみ、痛み、水ぶくれなどが生じた場合には、無理をせず当院へご相談ください。
汗をかきやすい時期はパッチがはがれやすく、検査結果に影響することがあります。
違います。
一般的な採血によるアレルギー検査は、花粉やダニ、食物などの「即時型アレルギー」を調べるものが中心です。
接触皮膚炎の多くは「遅延型アレルギー」のため、金属や化粧品成分などによるかぶれの原因検索にはパッチテストを行います。
パッチテストパネルSは、金属だけでなく、香料、防腐剤、毛染め、ゴム、樹脂など、日常生活で接触する代表的なアレルゲンを広く調べる検査です。
金属パッチテストは、金属アレルギーが疑われる方に対して複数の金属を詳しく調べる検査です。
症状や生活環境を確認したうえで、どちらの検査が適しているかご相談します。
ピアスやイヤリング、ネックレス、腕時計などで繰り返しかぶれる方では、ニッケル、コバルト、クロム、金などの金属アレルギーが関係していることがあります。
診察のうえ、必要に応じて金属パッチテストをご案内します。
金属パッチテストによって、歯科材料にも使用される金属に対する皮膚のアレルギー反応を調べることができます。
ただし、パッチテストが陽性だからという理由だけで歯科金属の除去が必要になるわけではありません。
できません。
パッチテストは貼付後の皮膚反応を時間をあけて確認する検査です。
検査当日に加えて、2日後、3~4日後にご来院いただき、必要に応じて1週間前後にも判定を行います。
あらかじめ通院可能な日程を確認してから検査を行います。
アレルギーが強い物質では、検査部分に強い赤み、かゆみ、腫れ、水ぶくれなどが生じることがあります。
また、炎症のあとに瘢痕や色素沈着が残ることがあります。
強い症状が出た場合にはご相談ください。
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