アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
ねえ…アトピーって、ずっとステロイドと保湿を塗り続けなきゃいけないのかな……?
たしかにアトピーは良くなったり悪くなったりを繰り返す病気だけど、“ずっとつらいまま”というわけじゃないんだよ。今はね、塗り薬だけじゃなくて、光線治療、新しい内服薬や注射など治療の選択肢がどんどん増えてるの。いっしょに相談して決めていこうね。
そうなんだ…!

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に続き、良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の炎症性疾患です。
皮膚のバリア機能が弱いことで、乾燥や刺激、アレルゲン(ダニ・ハウスダスト・花粉・汗など)に反応しやすく、炎症が長期化しやすくなります。
乳児期、小児期から始まることが多い一方で、思春期以降や成人してから発症することもあります。
年齢により症状の出やすい部位は異なりますが、
が共通した特徴です。
アトピー性皮膚炎は体質・環境・生活習慣・ストレスなど様々な要因が関係しているため、皮膚を整えながら、症状の再発を防ぐ長期的なケアが必要です。
以下のような症状があればご相談ください。
かゆみにより掻き続けるとバリアがさらに壊れ、「かゆみ→掻く→炎症→さらにかゆみ」という悪循環に陥りやすくなります。
かき壊しが続くと、皮膚が厚く硬くなり、色素沈着として跡が残ることもあります。
季節の変化、ストレス、睡眠不足で急に悪化することも多くみられます。
アトピーは一つの原因ではなく、大きく分けて「体質的要因」と「環境的要因」が関係しています。
アトピー性皮膚炎の方は、遺伝的に皮膚の保湿に関わる「フィラグリン」というたんぱく質の量が少ない傾向があります。これにより、皮膚が乾燥しやすく、外部刺激を受けやすくなります。
また、アレルギー体質(アトピー素因)があり、気管支ぜんそくや花粉症などを合併することもあります。
これらの要因が重なると、皮膚の炎症が悪化しやすくなります。
適切な治療方針を立てるためには、皮膚の見た目だけでは分からない「炎症の強さ」「アレルギー体質」を客観的に把握することが重要です。
そのため当院では、症状や経過に応じて採血検査を行い以下の項目を調べることが可能です。
当院では、アレルギー症状を起こしやすい39種類のアレルゲンをまとめて調べられる検査に対応しています。(保険適応)
薬物療法の基本は、皮膚の「かゆみ」と「炎症」をしっかりコントロールすることです。
炎症が続くとバリア機能が壊れ、少しの刺激でもかゆくなり、さらに掻いて悪化する…という悪循環が起きます。患者様のご希望に沿いながら最適な治療を提案します。
最も基本となる治療です。塗り薬は、自己判断で中止したり、量を減らしたりすると再燃しやすくなります。
従来は「症状が出たときだけステロイドを塗り、よくなったらやめる」というリアクティブ治療が中心でした。
現在は、再発を防ぐために
プロアクティブ療法が推奨されています。
特にアトピー性皮膚炎では、よく悪くなる箇所(首、肘・膝の内側、顔など)に対して、プロトピックやコレクチム、モイゼルトなどを週数回継続することで、「ぶり返し」を減らし、より安定した状態を目指す治療を当院でも行っています。
外用薬に加えて、内服薬でかゆみや炎症をコントロールすることがあります。
などがあり、炎症やかゆみに関わるシグナル(JAK)を内側から抑える薬です。
比較的早い段階から、かゆみ・湿疹の両方の改善が期待できます。
適応となるのは、
です。副作用や既往歴、採血結果を確認しながら慎重に選択します。
外用薬や内服だけでは改善しにくい“首・顔・手足”などの部分的な炎症に対して、当院ではセラビーム UV308 mini LEDを用いた光線療法を導入します。
エキシマライト相当の308nmターゲット照射を短時間照射で行えるため、
に効果が期待できます。
LED方式のため刺激が少なく、お子さまにも使用しやすい治療です。
外用療法と組み合わせることで、症状の安定化や薬の減量につながる場合があります。
アトピー性皮膚炎の治療は、これまで外用薬(ステロイド・プロトピックなど)や内服薬を中心に行われてきましたが、
「十分に良くならない」「かゆみが生活に支障をきたしている」など、治療が難しいケースもあります。
生物学的製剤は、近年アトピー治療の大きな進歩となった治療で、体内で炎症を引き起こしている“特定の分子(サイトカイン)だけ”を狙ってブロックすることができます。
ステロイドのように全体の免疫を抑えるのではなく、「アトピーの本質的な炎症ルートをピンポイントに止める」ため、高い効果と持続的な安定が期待できます。
外用薬や内服薬では十分なコントロールが難しい中等症〜重症のアトピー性皮膚炎の方の新しい選択肢です。
当院ではデュピクセントに加えて、
の取り扱いもございます。
低下したバリア機能と乾燥を改善するために、日々のスキンケアは非常に重要です。
乳児期からの保湿ケアは、アトピー性皮膚炎の発症リスクを下げる可能性が報告されています。
年齢・季節・肌質に合わせた保湿剤選びについてもご相談ください。
「完治」というより、症状がほとんど出ない安定した状態(寛解)を長期間保つことが目標です。
現在は、外用薬に加え新しい内服薬・注射(生物学的製剤)・光線治療など選択肢が増え、以前よりもかゆみや赤みの少ない快適な生活を目指せる時代になっています。
いいえ。必要な時期に、適切な量・期間で使えば安全な薬です。
また、ステロイドだけに頼らず、プロトピック・コレクチム・モイゼルトなど非ステロイド治療を組み合わせることで、再発の少ない肌を保つ「プロアクティブ療法」へ移行できます。
当院では炎症の強さを客観的に把握するため必要に応じて採血検査を行っています。
見た目だけでは判断できない
を知ることで、最適な薬の選択と治療効果判定に大きく役立ちます。
アレルゲン39項目を一度に調べられるアレルギー検査も保険適応です。
一定の条件(中等症〜重症)を満たす必要がありますが、外用薬・内服薬で十分な効果が得られない方には非常に高い治療効果が期待できます。
当院では
を扱っています。医師が症状・生活の状況に応じてご提案します。
痛みはほとんどありません。308nmの光を数秒程度照射するだけで治療が完了します。
首・顔・手足などの“しつこい炎症”に特に効果的です。
お子さまにも受けやすい治療です。
もちろん可能です。
生後3〜6か月から使用できる外用薬もあり、乳児の肌に合わせた保湿・入浴指導や食物アレルギー検査にも対応しています。
「今までいろいろ試したけれど、なかなか良くならなかった」という方も、
一度ご相談ください。症状・生活背景・検査結果を踏まえ、無理なく続けられる治療プランをご提案します。
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